1997 年 23 巻 1 号 p. 67-73
0.1MPaで, 水中におけるエタノール (2.3~60℃) および二酸化炭素 (3.8~50℃) の無限希釈相互拡散係数D12をTaylor法を用いて測定した.実測の応答曲線と計算曲線とを時間域で比較するカーブフィッティング法によりD12を求めた.CO2の場合, 応答曲線はテーリングし, モーメント法での解析は誤差が大きかった.両溶質についてのD12は水の粘度とよく相関できたが (エタノールについての平均絶対誤差。AAD=1.2%, CO2についてAAD= 6.3%), Wilke-Chang式は推算精度が低かった。