化学工学論文集
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大小二成分系Spout-Fluid Bedの流動特性
石藏 利文永島 大井手 光治
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1997 年 23 巻 1 号 p. 59-66

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抄録

大小二成分粒子群からなるSpout-Fluid Bedの流動特性を調べ, 大粒子単一粒子群の場合と比較した.中央ノズルからのガス流量と分散板からの補助ガス流量の割合によって, Spouting with aeration (SA) とSpouting with fluidization (SF) の2つの流動パターンが認められた.小粒子割合の増加に伴って, SA領域を形成するための操作領域は狭くなった.またSF領域を形成するための最小ガス速度の推算式を得た.
次に, 大小二成分系のSA領域に対して, 最小のSA状態における層内圧力損失が補助ガス流量の増加で増加した.また全ガス流量一定で, アニュラス部通過ガス流速が補助ガス流量の増加によって増加した.なおそれらの値は, 大粒子単一系の場合より小さくなった.さらに全ガス流量一定で, 粒子循環速度が補助ガス流量の増加によって増加し, 平均スパウト径とファウンテン高さは減少し, それらの値は, 大粒子単一系の場合とほぼ同じ値であった.

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