化学工学論文集
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回転式蓄熱バーナ (RRX) の燃焼特性
(RRX バーナの開発その2)
廣瀬 靖夫加治 均新井 紀男
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1997 年 23 巻 6 号 p. 914-919

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抄録

筆者らは燃焼器と回転再生式熱交換器を一体化した連続燃焼の可能な省エネルギー型の回転式蓄熱バーナを開発研究している.
この回転式蓄熱バーナは, 火炎の形状をシャープに保つために燃料ガスと並行してモーテブ蒸気あるいは空気を使用しており, その流量を変化させることにより燃焼特性が変化する.炉内の流速分布, 温度分布およびNOx濃度分布をモーテブ蒸気量を変えて測定した結果, モーテブ蒸気量が多いと炉内温度分布はより均一になり, 結果としてNOx濃度も低くなっている.
またこのバーナの特性として, 炉内で燃料と空気が反応してできた高温排ガスはバーナに全量戻ってきて熱交換され, バーナより系外へ排出される.しかし, バーナの設置されている反対の炉の端に煙道を設けて排ガスの一部をバーナに戻さずに系外へ逃がすことによって, このバーナへ戻ってくる排ガス量を減少させてやるとNOxは徐々に低減し, 火炎の長さは長くなっていく現象が見られた.さらにこのバーナは容易に油燃焼が可能であることが実証された.

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