Geldartの粒子分類法によるC粒子は, 通常の流動層による流動化では付着性が強く, チャンネリング状態が発生し, 良好な流動状態が得られない.本研究においては, 層底部に縮流ノズルを備えたドラフトチューブ付き噴流層を用いて, 縮流ノズルのインジェクション効果を利用して微粒子の噴流流動化を試みた.
その結果, 縮流ノズルによる減圧効果のために, 噴流層の環状部に下向きガス流れが発生し, そのガス流れが微粒子のエントレインメント区間への供給を促進するため, 微粒子を噴流流動化できることがわかった.実験に使用した粒子は, 平均径7.9μmおよび14μmのアルミナ粒子である.さらに, ドラフトチューブ付き噴流層の特性として, 粒子輸送量, 環状部ガス流量, チューブ内圧力損失を測定し, これらと全ガス流量, 粒子充填層高, チューブ距離およびチューブ径との依存関係を実験的に明らかにした.