化学工学論文集
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石炭灰を原料とする路盤材の量産・品質管理技術に関する研究
柴田 泰典小笹 和夫廿楽 和夫泉 秀俊
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1998 年 24 巻 3 号 p. 374-379

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抄録

石炭灰の大量利用技術を開発するために, 粉末状の石炭灰を蒸気処理などにより粒状に固化し, 路盤材とするシステムに関して研究し, 以下の必要条件を見いだした.
(1) 粒状固化体の製造工程を, 石炭灰の塑性限界付近での水による混練工程, 低圧成形工程, 蒸気養生工程および破砕工程より構成する.
(2) 品質の安定した路盤材を量産するために, 石炭灰のCaO含有量, 未燃カーボン含有量が所定範囲となるようにボイラ運転条件を制御する.さらに, 混練物状態を石炭灰性状によらず一定とするために, 混練時の混練機消費動力の大きさ, 時間変化幅に基づいて混練機への注水量を制御する.また, 成形体温度を一定とするために, プラント設置場所の外気温の変化に応じて混練水温度を制御する.

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