1998 年 24 巻 3 号 p. 445-450
拡散吸い込み・吹き出しを伴う2成分溶液からなる単一液滴の物質移動に関する数値解析を有限差分法を用いてレイノルズ数Rep=1~200, シュミット数ScAC=0.5~2.0, ScBC=0.5~2.0および吸い込み・吹き出し比φ=-0.2~0.2の範囲で行った.拡散吸い込み・吹き出しを伴う2成分溶液からなる単一液滴の拡散流束はレイノルズ数Rep, シュミット数ScAC, ScBCおよび吸い込み・吹き出し比φにより影響を受ける.3成分系トランスファーナンバーを用いて, 2成分溶液からなる単一液滴の拡散流束に対する拡散吸い込み・吹き出しの影響を表す新しい相関式を提案した.