化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
水素気泡ポンプおよび空気泡ポンプにおける流動特性について
中山 昭男
著者情報
ジャーナル フリー

1998 年 24 巻 3 号 p. 514-516

詳細
抄録

水素気泡ポンプ (電解水素気泡ポンプ) および空気泡ポンプにおける流動特性が, 実験的に考察された.その結果, 次のことが明らかになった.水素気泡ポンプの方が少量の通気で揚水開始を行う.同じ通気量では, 水素気泡ポンプの方が空気泡ポンプより多量の揚水を行う.これらは, 水素気泡ポンプ揚水管内の流動様相が気泡径約0.5mmの気泡流であり, 空気泡ポンプ揚水管内の流動様相が大気泡径のスラグ流であることに関係する.すなわち, 小さな径の気泡は, 気液間におけるすべりが小さく, 気泡に随伴する液量が多いためであると考える.

著者関連情報
© (社)化学工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top