化学工学論文集
Online ISSN : 1349-9203
Print ISSN : 0386-216X
ISSN-L : 0386-216X
EGSTAR (イージースター) 撹拌翼の通気撹拌所要動力
大石 勉平岡 節郎加藤 禎人多田 豊井上 直昭鵜飼 庸至男山口 隆生
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 26 巻 1 号 p. 1-5

詳細
抄録

バイオリアクターとして実用化されているEGSTAR撹拌翼を用いた撹拌槽での通気条件下での撹拌所要動力を測定した. EGSTAR撹拌翼撹拌所要動力は, タービン翼の場合と違って, 通気を行ってもあまり低下しなかった. Red>300の乱流域で通気流量一定での動力数はあ回転数で最大値を示した. ここで, 動力数が最大値を示す点での回転数NRとその最大動力数NPg, R駅は操作条件および翼寸法を用いて相関された.
乱流域で領域N/NR>1での通気時の動力数NPgは, NRとNPg, Rを用いて次式のように相関され.
NP/NPg, R= (N/NR) -0.30
これより, N/NR>1での通気時の動力数NPgは, NRとNPg, Rの相関式と組み合わせることにより, 操作条件と翼寸法を用いて次式のように相関され.
NPg=0.68NA-0.08Fr-0.19 (hd/d) 0.01 (1-) 0.22NP, Rこれより, EGSTAR撹拌翼の通気時の撹拌所要動力は, タービン翼の場合に比較して, 通気流量の影響を受けにくいことが示された.

著者関連情報
© (社)化学工学会
次の記事
feedback
Top