2018 年 55 巻 1 号 p. 97-102
要旨:近年,123I-MIBG(123I-Metaiodobenzylguanidine)は心臓交感神経機能障害を客観的評価可能な検査として確立され,正面プラナー像における心臓/縦隔比(H/M 比)と洗い出し率(washout rate)など定量指標が中嶋らにより統一化された.H/M 比は心不全重症度評価,予後予測,治療効果判定へ有用な情報をもたらす.一方,本国で導入され始めた半導体γカメラによる施設間差補正問題が残存する.今回我々は,半導体γカメラとアンガー型γカメラにおけるH/M比補正法を開発し検証した.本研究にて得た補正関数を利用しH/M 比標準化が可能となった.