化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
機能材料を目指す新しい有機ケイ素ポリマー(<特集>有機金属の化学 : その正体と秘められた可能性)
石川 満夫
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

1989 年 37 巻 4 号 p. 385-388

詳細
抄録

ケイ素は炭素と同じようにカテネーション(連鎖)をつくることができる。実際に, 骨格がケイ素原子のみからなる安定なポリマー(ポリシラン)が数多く知られている。これらのポリマーはケイ素工業の基本物質であるシリコーンとはその性質が多くの点で異なっており, シリコーンを含めた従来のポリマーでは見い出すことができない特有の性質をもっている。このような特異な性質を利用して, 新しい機能材料を目指した研究が活発に行われている。本稿ではオルガノポリシランについて, 合成ならびに機能材料としての利用の可能性について解説する。

著者関連情報
© 1989 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top