化学と教育
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光学異性体の歴史とその基礎化学(<特集>めざましく発展する光学異性体の化学)
野平 博之
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1995 年 43 巻 11 号 p. 686-690

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抄録

19世紀初頭, 酒石酸や乳酸などの研究から光学異性体の歴史が始まった。光学異性体は有機化合物における立体異性体の一種であり, 光学活性を示す化合物のことである。今日では, 有機化合物の旋光性はその分子の不斉構造に起因していることがわかっている。そして, 光学異性体が関係する医薬・農薬などの生理活性物質や液晶などの機能性化合物においては, 光学異性という性質が重要な意味をもっている。ここでは, 光学異性体の歴史とその基礎化学について述べる。

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© 1995 公益社団法人 日本化学会
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