化学と教育
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2 初歩の化学反応速度理論 : 反応速度を決めるものは何か?(化学反応 : その本質にせまる)
加茂 直樹平田 博文
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1996 年 44 巻 2 号 p. 114-118

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抄録

化学反応速度の初歩の理論を解説した。アレニウスの半経験的な式に現われる活性化エネルギーおよび頻度因子を, ガス分子の衝突理論およびアイリングの活性化複合体理論によって解説した。化学反応が起こるためには, 分子が衝突し, 1)衝突に際し適当な向きになっており, 2)ある値のエネルギーを供給できるだけのエネルギーをもって衝突しなければならない。1)は活性化エントロピー, 2)は活性化エネルギーが決定する。

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© 1996 公益社団法人 日本化学会
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