化学と教育
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理科で事実を大事にする教育を担おう(ヘッドライン:日本化学会125周年記念特集-化学と教育によせる)
広井 禎
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2003 年 51 巻 3 号 p. 160-162

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抄録

歴史上,今ほど一般教育としての理科が大切になったときはないと考える。私たちが科学の成果にどっぷりひたって生活しているというのがひとつの理由である。それ以上に大切だと思うのは,事実をなおざりにして希望的な観測だけでことを進めると,大変な事になるからである。事実を大切にし,自分の知った事実を誤解なく他人に伝えることは簡単ではない。事実を知る,事実を伝える能力を育てるという点において,化学や物理など理科の役割は大きい。

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© 2003 公益社団法人 日本化学会
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