化学と教育
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混合伝導体による酸素透過の基礎と触媒反応場への応用(講座:21世紀を切り開く触媒2)
石原 達己
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2004 年 52 巻 7 号 p. 467-470

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抄録
ある種の酸化物では,電子とイオンが同時に移動可能というユニークな性質があり,このような材料は混合伝導体と呼ばれ,新しい酸素透過膜材料として期待されている。この酸素透過膜材料上に触媒を塗布すると,酸素を空気から分離しながら反応を行ったり,生成した酸素を除去しながら反応を行うことができるので,新しい触媒反応の開発の可能性が開ける。混合伝導体における酸素透過の機構と,新しい触媒反応器への応用の現状を紹介する。
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© 2004 公益社団法人 日本化学会
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