2005 年 53 巻 12 号 p. 694-697
化学製品や化学産業は,一般社会から正しく理解され,信頼されているのだろうか。化学製品は日常生活には,なくてはならないものになっていながら,危険なものだとする「負の面」が強く取り上げられ,化学製品や化学産業について,社会の正しい理解が進んでいるとは言い難いのが現状である。化学産業が実施しているレスポンシブル・ケア(Responsible care)活動の実施状況を第三者が検証し,その結果を公表して,化学製品や化学産業に対する理解と信頼を高めようというのが,レスポンシブル・ケア検証である。検証を実施して3年を迎える。検証を受審した会社の延べ数は,2005年10月現在,42社になっている。