抄録
久留米高専内における専門分野の枠を超えた教官の交流が発展して,1991年度に「九州地区高専フォーラム」が生まれた。当初,九州地区の化学・生物系学科を持つ6高専の交流であったが,他分野にも広がり,1999年度(第9回)には九州地区全高専(9高専)が参加する集会となり,各地域の高専の教育・研究,地域連携,産学官連携の促進および理工系離れ対応等に貢献している。本フォーラムは高専教官を中心とした集会であるが,これを拡大し,高専の学生と教官の研究発表を中心とした集会が「高専シンポジウム」である。第1回は,1995年度に久留米高専において,西日本地区の物質系学科を持つ15高専の参加により開催された。参加校は,西日本地区から東日本地区へと年々増加し,1999年度(第5回)には全国規模の集会となった。全国高専の学生・教官の交流を通して高専の教育・研究の活性化および地域との連携を深める役割を果たしている。「九州地区高専フォーラム」は今年で14回,「高専シンポジウム」は10回を迎える。両集会の発展は,学協会主導ではなく高専教官による主体的・自主的な熱意と創意による運営に加え,その意義が高く評価されてきたことによる。