化学と教育
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一酸化炭素を利用して生体機能を制御する(ヘッドライン:生体内小分子の生理活性とセンシング)
青野 重利
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2005 年 53 巻 3 号 p. 132-135

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抄録
一酸化炭素は代表的な呼吸毒であるが,これまでは積極的な生理作用を示すとは考えられていなかった。ところがある種の細菌中には一酸化炭素センサー機能を有する転写調節因子が存在していることが分かった。本系においては,一酸化炭素は生理的なエフェクター分子として機能し,一酸化炭素に依存した遺伝子の発現制御に関与している。本稿では一酸化炭素センサー機能を有し,一酸化炭素により機能制御される転写調節因子について我々の研究成果を中心に紹介する。
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© 2005 公益社団法人 日本化学会
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