化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
ミセルはどうしてできるのか,どんなはたらきをするのか(講座:生命に係わる化学物質・反応)
田嶋 和夫
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2009 年 57 巻 8 号 p. 390-391

詳細
抄録

セッケンの分子は水に親和性のある親水性の部位と油に親和性のある親油性の部位を一つの分子内に持つ両親媒性の構造をした分子で,界面活性剤という。界面活性剤を水に溶かすと,ある濃度以上で分子は60個から80個が集合した「ミセル」を作って溶ける。ミセルの溶液は透明なコロイド溶液である。ミセルはどうしてできるのであろうか。その形成メカニズムを考え,そして,ミセルの性質と働きについても考えてみよう。

著者関連情報
© 2009 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top