化学と教育
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論文
硫酸水溶液中で行うフェニルアセチレンの水和
上原 智井上 正之
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2016 年 64 巻 5 号 p. 244-247

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抄録

フェニルアセチレンを基質とするアルキンへの水の付加反応(水和)の実験教材を検討した。重金属系触媒を用いることなく,3 mol/L硫酸水溶液に陰イオン界面活性剤と基質を添加して20分間加熱するだけで反応が進行し,生成物であるアセトフェノンを検出できる。高等学校化学においては,本実験によってアルキンの水和と共に,発展的な内容としてケト-エノール平衡,マルコフニコフ則について学習することができる。

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© 2016 公益社団法人 日本化学会
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