2018 年 66 巻 5 号 p. 232-235
近年,“こする”,“すりつぶす”,“引っ張る”といった外部からの機械的刺激に応答して,励起光照射下の発光色が変化する有機化合物・有機金属錯体が注目を集めている。このような現象は「メカノクロミックルミネッセンス」や「発光性メカノクロミズム」などと呼ばれ,この十数年で爆発的に報告例が増えている。本稿では,有機化合物に焦点を絞り,機械的刺激に応答して発光色が変化する仕組みを平易に解説し,いくつかの代表的な例を紹介しながら,当該分野全体の研究の流れや新しいトピックを俯瞰する。