2019 年 67 巻 8 号 p. 368-371
本稿では,2014年にノーベル物理学賞の受賞理由となった青色LEDについて取り上げ,将来を展望する。照明に続く青色LEDの新しい応用先としてマイクロLEDディスプレイが挙げられる。液晶ディスプレイ,有機ELディスプレイに次ぐ,次世代ディスプレイと言われており,その現状を紹介する。一方,青色LEDを発展させた新しい発光素子として青色レーザーが注目を集めている。このレーザーの発光原理,素子構造を解説した後に,期待されている新しい応用先について述べる。最後に,青色レーザーの一例として筆者がその開発に注力している面発光レーザーについて紹介する。