2021 年 69 巻 4 号 p. 152-153
「硫黄の同素体」の実験は,平成20,21年改訂の学習指導要領に準拠した「化学基礎」の教科書からは掲載されていない。本校の化学研究会(課外活動)は,斜方硫黄の生成に用いられてきた二硫化炭素の有毒性が掲載削除の大きな理由であると考えた。そこで,教科書から消えた実験を復活させるべく,二硫化炭素に代わる安全な再結晶溶媒を検討した。その結果,リモネンを用いることで斜方硫黄が生成することを発見した。この活動における指導の実践および学生実験への展開について紹介する。