2025 年 73 巻 10 号 p. 394-397
近年理系を選択する女子学生が増えてきているとはいえ,世界基準からすると日本の女性理系進学率は低いと懸念されている。本稿では,「ジェンダーフリー」を「性差にとらわれない」とし,高校の教育現場におけるジェンダーによる進路指導の違いの有無について,実践例を挙げて考察する。筆者の取り組みから,十分な学びを経験したあとに進路決定をさせること,ロールモデルの提示とともに自己効力感を高める学校づくり,目標意識を持たせる進路指導のそれぞれがジェンダーフリーな進路決定に重要であることが示唆される。