化学と教育
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ヘッドライン 東アジア化学史における日本の化学・化学者の貢献
台北帝国大学における野副鐵男とヒノキチオール
河野 俊哉
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2025 年 73 巻 3 号 p. 88-91

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抄録

野副鐵男は,非ベンゼン系芳香族化合物の開拓者である。東北大学で業績が花開く前の野副鐵男は,研究者として台湾でそのキャリアを開始した。ヒノキチオールは,2024年現在紅麹の問題で登場するプベルル酸と酷似した七員環化合物であり,現代的な問題の理解にも繋がる。本稿は,野副の在籍した東北大学や台湾大学で野副とも親交のあった教授へのインタビューを含めた実地調査の成果も紹介し,最終的には東アジアにおける日本の化学者の果たした役割の一事例を提示していきたいと考えている。

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