化学と教育
Online ISSN : 2424-1830
Print ISSN : 0386-2151
ISSN-L : 0386-2151
ヘッドライン 東アジア化学史における日本の化学・化学者の貢献
ある「半島出身学徒」の栄光と苦悩
—京都帝国大学における李升基の研究とその後—
古川 安
著者情報
解説誌・一般情報誌 フリー

2025 年 73 巻 3 号 p. 96-99

詳細
抄録

戦前,京都帝国大学工学部工業化学科の喜多源逸,桜田一郎の下で高分子化学と合成繊維の研究を行い,「合成一号」(後のビニロン)の開発に従事した「半島出身学徒」の李升基の研究と波乱に富んだ生涯をたどる。後半では戦後,北朝鮮に渡った李が書いた回顧録の余波を描く。李升基とはどのような化学者なのであろうか。日本統治下の朝鮮の出身者としての彼の研究と生き方をたどり,どのような栄光と苦悩があったかを考えてみたい。

著者関連情報
© 2025 公益社団法人 日本化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top