抄録
漢方治療中の予期せぬ好転反応を瞑眩という。瞑眩と有害事象の鑑別は重要である。しかし,これまで瞑眩の頻度や内容についての全体像は明らかになっていない。
そこで過去の症例報告から瞑眩の特徴を1)発症時期,2)持続日数,3)症状に関して検討した。対象は,1945年から2009年までの64年間に報告された瞑眩事例報告のうち,その症状の発症時期の記述がある70症例とした。症状の発現は,症例の42%が服用当日に,79%は3日以内に生じた。持続日数は35%が服用当日のみで,63%が3日以内だった。これらの症状の39%は瞑眩と判断しにくい症状であった。また2010年5月から2011年11月までに受診した143例の初診患者(自験例)において,初診時処方(煎じ薬)で瞑眩事例と判断した症例は11例(7.7%)であった。