藤元総合病院ペインクリニック科
2017 年 68 巻 2 号 p. 148-151
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81歳の女性,打撲後の左季肋部痛が2ヵ月続いたが,西洋医学的には局所に異常所見を認めなかった。肋間神経ブロックによって軽減したが残存する痛みに対して,東洋医学的に陽明病期,瘀血と判断し,打撲と腰痛をキーワードに治打撲一方合疎経活血湯を投与した。投与後17日目から2日続けて黒色便あり,それを契機に残存する左季肋部痛が緩和した。駆瘀血剤投与の著効例では黒色便とともに病変の劇的改善を認めることがある。
日本東洋醫學會誌
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