日本東洋医学雑誌
Online ISSN : 1882-756X
Print ISSN : 0287-4857
ISSN-L : 0287-4857
臨床報告
烏頭剤を使用した関節痛・全身倦怠感を伴ったサルコイドーシス症例
坪 敏仁宇仁田 明奈古田 大河鈴木 雅雄上野 孝治鈴木 朋子秋葉 秀一郎佐橋 佳郎小宮 ひろみ山口 哲生三潴 忠道
著者情報
ジャーナル フリー

2018 年 69 巻 3 号 p. 239-245

詳細
抄録

関節痛・倦怠感を主訴とするサルコイドーシス患者に烏頭剤を用い,症状の軽減.を認めたので報告する。症例は48歳男性。X-16年 全身倦怠感,関節痛,発熱が出現。X-15年 サルコイドーシスの確定診断。X-4年 両膝関節痛憎悪しオピオイド療法開始。X 年10月漢方内科受診。X 年11月漢方内科入院となった。
入院後,証に従い,烏頭剤として烏頭湯,大烏頭煎,赤丸料および烏頭桂枝湯を使用した。烏頭使用量は最大計41g/日と大量を要した。最終処方は赤丸料(烏頭24g)と附子粳米湯(烏頭14g)であった。Visual analog scale (VAS:0-10cm)は入院時7—8から退院時3と改善し,オピオイドの減量が可能であった。疼痛・倦怠感を主訴とするサルコイドーシス患者に烏頭剤投与は症状軽減・オピオイド減量に有効であった。

著者関連情報
© 2018 一般社団法人 日本東洋医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top