日本東洋医学雑誌
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原著
症候性の急性期脳梗塞患者を対象とした気血水スコアを用いた証の特徴
—他の神経疾患患者と比較して—
溝井 令一田中 耕一郎植田 真一郎磯部 秀之奈良 和彦千葉 浩輝荒木 信夫山元 敏正
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2018 年 69 巻 4 号 p. 321-327

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抄録

症候性急性期脳梗塞の連続130例について気血水スコアを用い気虚,気鬱,気逆,血虚,瘀血,水滞の有無を評価し,同年代のその他の神経疾患連続93例を比較対照として比較検討した。多変量解析で急性期脳梗塞では他の神経疾患と比較して瘀血との関連性が最も高く,調整済みオッズ比(95%信頼区間)は4.6(2.45-8.91)だった。交絡因子となる性別を層別解析で調整しても瘀血の調整済みオッズ比(95%信頼区間)は男性で7.46(3.02-20.25),女性で2.63(1.02-7.11)と最も高かった。瘀血の素点(中央値,四分位範囲)は急性期脳梗塞(24点,18-33点)で他の神経疾患(16点,9-23点)より重症度が高かった。急性期脳梗塞群で臨床病型,入院時の重症度,性別との関連を検討したが瘀血の割合が最大だった。症候性の急性期脳梗塞では他の神経疾患と比較して瘀血との関連性が最も高いことが示唆された。

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© 2018 一般社団法人 日本東洋医学会
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