日本東洋医学雑誌
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原著
成熟期女性の冷え症に対する温灸によるセルフケアの効果
—レッグウォーマーを対照とした多施設共同ランダム化比較試験—
辻内 敬子, 小井土 善彦, 坂口 俊二
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2021 年 72 巻 4 号 p. 341-348

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抄録

【目的】成熟期女性の冷え症に対する温灸のセルフケア(灸群)効果を,レッグウォーマー着用(レッグ群)を対照に多施設共同ランダム化比較試験で検証する。

【方法】冷え症評価尺度で判定した49名(18歳~39歳)を,4施設毎に年齢でソートしランダム割付した。灸群25名は温灸を就寝前に各2壮,レッグ群24名は夜間着用し,1ヵ月間継続した。主要評価項目は,VAS による冷え症の程度,副次的には併存症状の苦痛度,前額部と末梢との皮膚温差等とした。

【結果】レッグ群で妊娠と皮膚掻痒で各1名が脱落した。VAS および苦痛度の変化量は灸群で大きく,VAS で小の効果量,苦痛度で中の効果量を示した。前額部と合谷との体温較差は,灸群で抑えられ,中の効果量がみられた。

【考察】成熟期女性の冷え症に対する温灸のセルフケアは,レッグウォーマー着用に比して冷え症の程度と併存症状の苦痛度を軽減し,前額部と末梢との皮膚温差拡大を抑制することが示唆された。

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© 2021 一般社団法人 日本東洋医学会
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