日本東洋医学雑誌
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臨床報告
桂枝加朮附湯エキスと麻黄附子細辛湯エキスの併用により軽快した関節炎の一例
大平 征宏木村 道明小菅 孝明熊野 浩太郎龍野 一郎秋葉 哲生
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2021 年 72 巻 4 号 p. 388-396

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抄録

症例は発熱,左膝関節痛を主訴に来院した60歳男性。月1回の頻度で発熱と関節痛が発作的に出現し,約3日で自然軽快していた。約20年前に漢方薬(方剤不明)で改善したことがあり,漢方薬治療を希望し当院を受診した。 関節痛は温めると改善するため,寒湿痺と考え桂枝加朮附湯エキス7.5g/日を処方した。発作時の関節痛は軽減したが,毎月のように出現していた。さらなる改善を目的に,桂枝加朮附湯エキス5g/日と麻黄附子細辛湯エキス5g/日を併用したところ,発作の頻度が激減した。臨床症状および経過,他院での X 線検査,当院での血液検査から回帰性リウマチの可能性を考えた。短期間で自然軽快する発熱を伴う関節炎発作に対し,桂枝加朮附湯エキスと麻黄附子細辛湯エキスの併用が有効であった症例を経験したので報告する。

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© 2021 一般社団法人 日本東洋医学会
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