日本東洋医学雑誌
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知覚異常に黄耆桂枝五物湯が有効であった3症例
古谷 陽一谷川 聖明立野 豊寺澤 捷年
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2004 年 55 巻 1 号 p. 131-138

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抄録
今回, 我々は黄耆桂枝五物湯が有効であった知覚異常の3例を経験したので報告する。
症例1は70歳の女性, 1998年発症の帯状疱疹後神経痛 (左三叉神経領域) で, 左顔面のしび加れと痛みを主訴に●●●●●●に当科初診。黄耆桂枝五物湯を服用4週後にはしびれは初診時の5割に改善し, 6週後には約2割に軽減した。●●●●から, 六味丸を併用し, ●●●●にしびれと痛みはほぼ消失した。
症例2は55歳女性, 1999年から両手にしびれがあり, 2002年3月に手根管症候群と診断された。同年4月に当科初診。黄耆桂枝五物湯を服用し1週間で, 手掌全体のしびれが指先だけになった。現在は同薬の服用に加え防已黄耆湯, 鍼灸治療の併用でしびれはほぼ消失した。
症例3は72歳の女性、●●●●●●に帯状庖疹 (Th12, L1レベル) を発症。同年●●●から麻酔科で加療されたが, 改善がしないため, 同年●●●に当科を初診。黄耆桂枝五物湯を開始し23日後にはしびれと痛みは当科初診時の4割ほどに改善, 6週服用後は2割ほどに軽減した。
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