2022 年 48 巻 3 号 p. 14-29
生物多様性地域戦略は,地方公共団体における生物多様性の保全及び持続可能な利用の推進,そして生物多様性の主流化を進めるために極めて重要な計画といえる。しかしながら,基礎自治体における生物多様性地域戦略の策定は,大きく進んでいるとは言い難い。そこで本稿では,基礎自治体が生物多様性地域戦略を策定する際の参考情報となるよう,既存文献や先行研究のレビューを行い,地域戦略の策定プロセスに着目した解説を行った。地域戦略の策定プロセスにおいては様々な考え方や手法があるため,それぞれの基礎自治体の素地や条件に応じて,最適なものを採用して地域戦略を策定・改定し,徐々に生物多様性施策を改善していくことが有効と考えられる。