倉敷成人病センター真備中央病院内科
倉敷成人病センター肝臓病治療センター
2009 年 50 巻 12 号 p. 725-730
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
症例は41歳女性.BMI 36.2 kg/m2の肥満,高血圧,糖尿病,高脂血症があり,画像上脂肪肝を認めたため,経皮的エコー下肝生検を施行したところ,肥満,糖尿病,高脂血症などの危険因子下での安静臥床や止血剤の投与が誘発したと推測された深部静脈血栓症と肺塞栓を発症した.非アルコール性脂肪性肝炎の診断には現在組織検査が必要であるが,当疾患は深部静脈血栓症の危険因子を併存していることが多いため処置について留意する必要があると考えられた.