肝臓
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症例報告
二相性を有するPelioid type of Hepatocellular carcinomaの1例
甲斐 敬太三好 篤江頭 秀哲久保 洋北原 賢二磯田 広史水田 敏彦入江 裕之能城 浩和徳永 藏
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2011 年 52 巻 2 号 p. 112-119

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抄録
異なる画像,病理所見を呈した2領域からなる広範なペリオーシス様変化を伴った肝癌(Pelioid type of Hepatocellular carcinoma;P-HCC)の一例を経験した.症例は78歳男性.検診で肝後区域に径8 cmの腫瘤を指摘された.腹部血管造影下CTおよびMRIの所見から,腫瘤左側の一部は脂肪化を伴う肝細胞癌,その他は胆管細胞癌が疑われた.混合型肝癌の診断で肝後区域切除術を施行した.肉眼的に腫瘤は黒色調と白色調の2領域からなり,黒色調の部分では,肝細胞類似の腫瘍細胞が増生し,間隙が拡大して多量の血液が貯留する,いわゆる肝ペリオーシス様変化が広範にみられた.P-HCCとtelangiectatic adenomaの鑑別が問題となったが,不規則な索状構造と偽腺管構造を結節内に認めたためP-HCCの診断とした.白色調の部分は脂肪化を伴う通常型高分化肝細胞癌の所見であった.本例のように広範なペリオーシス様変化を伴う肝癌の報告は少なく,文献的考察を加えて報告する.
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© 2011 一般社団法人 日本肝臓学会
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