肝原発濾胞性リンパ腫の一例

肝臓

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症例報告

肝原発濾胞性リンパ腫の一例

児玉健一郎, 河岡友和, 相方浩, 若井雅貴, 寺岡雄吏, 稲垣有希, 盛生慶, 中原隆志, 平松憲, 柘植雅貴, 今村道雄, 川上由育, 岡田友里, 森本恭子, 織田麻琴, 木村修士, 有廣光司, 茶山一彰

著者情報

児玉健一郎
広島大学病院消化器・代謝内科
河岡友和
広島大学病院消化器・代謝内科
相方浩
広島大学病院消化器・代謝内科
若井雅貴
広島大学病院消化器・代謝内科
寺岡雄吏
広島大学病院消化器・代謝内科
稲垣有希
広島大学病院消化器・代謝内科
盛生慶
広島大学病院消化器・代謝内科
中原隆志
広島大学病院消化器・代謝内科
平松憲
広島大学病院消化器・代謝内科
柘植雅貴
広島大学病院消化器・代謝内科
今村道雄
広島大学病院消化器・代謝内科
川上由育
広島大学病院消化器・代謝内科
岡田友里
広島大学病院診療支援部
森本恭子
広島大学病院診療支援部
織田麻琴
広島大学病院病理診断科
木村修士
広島大学病院病理診断科
有廣光司
広島大学病院病理診断科
茶山一彰
広島大学病院消化器・代謝内科

キーワード: 濾胞性リンパ腫, 造影超音波, 悪性リンパ腫, MRI, CT

ジャーナルフリー

2018 年 59 巻 3 号 p. 162-170

DOI https://doi.org/10.2957/kanzo.59.162

詳細

抄録

63歳，男性．20年前，検診にて肝腫瘤を指摘されたが詳細不明であった．4年前の40×35 mmから60×50 mmと増大傾向となり，紹介入院となった．

腹部超音波検査では肝S6/7に60×50 mm大の不整形，境界不明瞭，内部不均一，低エコー腫瘤を認めた．造影CT検査では肝S6/7に60×50 mm大の病変は共に単純CTで等吸収，造影早期相で濃染，後期相で淡い低吸収となった．

ソナゾイド造影超音波検査では動脈優位相では全体が不均一に濃染された．門脈優位相ではhypo echoicとなりpost-vascular phase（Kupffer phase）ではdefectを呈した．

病理組織検査では肝原発濾胞性リンパ腫と診断され，外科手術にて完全著効となり12カ月生存中である．肝原発濾胞性リンパ腫は非常に稀な疾患であり報告する．

著者関連情報

© 2018 一般社団法人　日本肝臓学会

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