肝臓
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原著
高感度HBs抗原測定法を用いたB型肝炎再活性化モニタリングの有用性
大根 久美子井上 貴子楠本 茂大池 知行五藤 孝秋佐藤 茂田中 靖人
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2019 年 60 巻 7 号 p. 237-247

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抄録

高感度HBs抗原試薬「ルミパルスプレストHBsAg-HQ」の基礎的・臨床的有用性を評価した.基本性能は良好で,B型肝炎ウイルス(HBV)genotype別希釈感度試験やセロコンパージョンパネルでの検討において,従来法(HISCL)より高感度で早期にHBsAgを検出できた.臨床検体を用いた検討では,高い特異度(99.84%,1,256/1,258)に加えて,HBV再活性化を起こした13例中9例でHISCL陰性,HBsAg-HQ陽性の期間があり,より早期にウイルスの変動を捉えることができ,3例ではHBsAg-HQによるHBsAg検出はHBV-DNA陽転より早期であった.「ルミパルスプレストHBsAg-HQ」はHBV-DNA検査と比べて安価で迅速に結果が得られる点を考慮すると,HBV再活性化の早期診断・早期治療や輸血前後のスクリーニングなど,臨床的にも幅広く活用されることが期待できる.

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© 2019 一般社団法人 日本肝臓学会
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