2023 年 64 巻 5 号 p. 235-242
症例は71歳,男性.近医で日光過敏症と診断後,肝障害を伴い,抗核抗体陽性,IgG高値と肝生検により自己免疫性肝炎と診断された.プレドニゾロン(prednisolone:PSL)療法が無効で,免疫抑制剤であるアザチオプリン(azathioprine:AZA),シクロスポリン(cyclosporine:CYA)を併用したが,効果を認めず,第93病日に肝不全で死亡した.病理解剖を実施し,肝組織内にプロトポルフィリン沈着を認め,赤芽球性プロトポルフィリン症(Erythropoietic protoporphyria:EPP)と診断した.生前時は自己免疫性肝炎と診断されたが,剖検により高齢発症のEPPと診断された肝不全の1例を経験したので報告する.