肝臓
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原発性胆汁性肝硬変の肝内胆管系に関する組織計測学的検索
中沼 安二太田 五六
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1977 年 18 巻 11 号 p. 821-830

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抄録

グ鞘において胆管と動脈が伴走しているという事実に基き,動脈を基準とした肝内胆管系検索のための組織計測法を呈示した.この方法により,PBCの消失胆管のレベルとその程度を検索した.その結果,PBC(23例)では本来約70~80μ以下の胆管からその消失がみられ,小型の胆管ほど消失の著しいことが示唆された.また,PBC I期では他の病期に較べ,胆管消失の程度が軽度であったが,II期以降では胆管消失は進行しないだろうと思われた.
PBCにみられる著しい胆管消失(とくに小型胆管)が,PBCにみられる慢性肝内胆汁うっ滞ならびにPBCの慢性・致死的経過に重要な役割を担っていることを述べた.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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