抄録
細菌内毒素でマウスのマクロファージを活性化すると抗腫瘍作用が誘導される.この活性化マクロファージによる抗腫瘍作用には系統差が認められた.すなわち,C3Hマウスに誘発し,同系マウスに継代移植して維持した腹水肝癌細胞MH134はC3Hマウスの活性化マクロファージによって強く障害されるが,DD系マウスの活性化マクロファージによる障害性は低かった.逆に,DD系マウスに継代移植して維持したエールリッヒ腹水癌細胞は,DD系マウスの活性化マクロファージによって強く障害され,C3Hマウスの活性化マクロファージによる障害の程度は低かった.このような系統差はcell-to-cellの障害においても,活性化マクロファージ培養上清による障害においても同様に認められた.