肝臓
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ヒト肝細胞の大きさとploidyの加齢に伴う変化
正常単核細胞について
渡辺 俊允
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キーワード: 単核肝細胞, 加齢
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1984 年 25 巻 3 号 p. 299-307

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抄録

正常肝細胞の大きさとploidyの加齢に伴う変化に関する報告はヒトについては少なく,それらの報告の結論も細部においては未だ統一的な見解に達していない.本研究は,剖検で得られたうっ血以外著変のみられないヒト肝(16~100歳,急死35例と非急死24例)の組織標本,裸核塗抹標本,分離細胞塗抹標本上の単核肝細胞の核と細胞の大きさや核DNA量(ploidy)を,自動映像分析装置(QTM-720)と自動顕微分光測光計(SMP)を用いて測定しこれらの加齢に伴う変化を検討した.その結果,核と細胞の大きさの平均値はいずれも加齢とともに増大するが,それは,より大きな核と細胞のみの増加によるものであり,又核と細胞の大きさは密接に比例し,両者ともpolyploidizationの現象にもとついて大きさが変化するという結論を得た.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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