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肝臓
Vol. 25 (1984) No. 4 P 532-539

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http://doi.org/10.2957/kanzo.25.532


76歳男性肝癌患者手術例より,肝細胞癌細胞株(KIM-1)を樹立した.この細胞は,光顕的,電顕的にoriginalの癌細胞に似ているだけでなく,ヌードマウスに移植して形成させた腫瘍も組織像がきわめて類似していた.KIM-1細胞は無血清培地でも培養可能で,また培養液中からα-fetoprotein (AFP),β2-microglobulin (BMG), ferritinなどの腫瘍マーカーが検出された.KIM-1細胞は,形態学的にも,機能的にも肝細胞癌の特徴をよく保持しており,今後肝癌研究の有用な実験系になると思われる.

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