肝臓
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γ-GTPの著明な高値を示し,肝硬変に進展した慢性B型肝炎の1例
与芝 真山田 春木吉川 雄二高築 勝義倉井 清彦太田 裕彦小池 和彦飯野 四郎戸田 剛太郎岡 博三田村 圭二
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1986 年 27 巻 2 号 p. 222-226

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抄録

血清γ-GTP活性は,胆汁うっ滞性病変,アルコール飲用,ある種の薬剤服用時に上昇する.更に,γ-GTPは慢性肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患時にも上昇する事が知られているが,この際は前記疾患の場合ほどの著明な高値を呈する事は稀であり,慢性肝疾患時にγ-GTPの高度上昇を見た場合は,更に,胆汁うっ滞やアルコール飲用が影響している事を想定する事が通例である.
われわれは,6年以上にわたりほぼ持続的に500U/l以上のγ-GTPの著明高値を示し,肝硬変に進展した非飲酒のB型慢性肝炎の一女性例を見出したので,その上昇機序にも考察を加え報告する.

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© 社団法人 日本肝臓学会
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