内科外来と病棟の患者の, 健康食品, 漢方薬などの摂取, 服用状況を調査した. 調査は2002年6月1日から1カ月間で, 回収したアンケート用紙は451枚であった. 肝臓病患者は304名 (51.5%) を占めていた. 現在, 過去の摂取経験は326名 (72.3%) に及び, 1人平均3品目であった. 頻度順にビタミン剤, ウコン, アガリクス, クロレラ, ニンニク, プロポリスが挙がった. 216名 (64.5%) は主治医に相談なく摂取し, 32名 (9.6%) は相談したが主治医から判断が示されていなかった. 服用中に検査値が悪化したものが3名 (0.9%) あった. 29名 (8.4%) が病院の薬を補完する目的, または病院の薬に限界を感じて取り始めていた. 健康食品の適切な位置付けと医師側の理解が必要である.