抄録
2009年に大阪府内の無加温施設ナス5か所(半促成栽培)においてスワルスキーカブリダニ放飼によるミナミキイロアザミウマの防除試験を行った。3~5月にスワルスキーカブリダニを1~2回放飼したところ,スワルスキーカブリダニの定着と増殖が認められ,ミナミキイロアザミウマの密度抑制効果が認められた。また,被害果率は低く抑えられ,果実被害の抑制効果が認められた。したがって,施設ナスにおいてスワルスキーカブリダニ放飼によるミナミキイロアザミウマ防除の実用性はあると判断された。スワルスキーカブリダニを効果的に利用するためには,(1) 防虫ネットの展張,(2) 3月下旬~4月上旬の1回放飼,(3) 悪影響の小さい薬剤の併用,が重要であると考えられた。