抄録
コムギ種子からムギ類黒節病菌(Pseudomonas syringae pv. japonica)を検出するために,3分間1.5%の次亜塩素酸ナトリウムで種子を表面滅菌し,選択培地に挿入し,25°C で7日間培養した。その結果,表面滅菌にもかかわらず,ムギ類黒節病菌が検出された。しかしながら,オオムギでは表面滅菌により検出率を減少させた。メンブレンフィルター法では,100 g のコムギ種子(2500粒)を滅菌蒸留水に 10°C で4日間浸漬し,メンブレンフィルター上に細菌懸濁液を収集し選択培地に塗布することで,微量であってもムギ類黒節病菌を検出可能であった。この方法は,コムギ種子のムギ類黒節病菌保菌率が,わずか0.08%でも検出が可能である。