関西病虫害研究会報
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原著論文
スナップエンドウおよびソラマメにおけるアザミウマ類の種構成
柿元 一樹松比良 邦彦井上 栄明中島 純伊藤 由香
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2017 年 59 巻 p. 1-7

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抄録

スナップエンドウおよびソラマメにおける秋冬期のアザミウマ類の種構成を明らかにするため,殺虫剤の種類が異なる鹿児島県農業開発総合センター内のスナップエンドウほ場ならびに生産地のスナップエンドウ(7ほ場)およびソラマメ(5ほ場)において調査を実施した。両試験において,ハナアザミウマおよびヒラズハナアザミウマの2種が確認されたが,調査期間を通じてスナップエンドウではハナアザミウマが優占し,殺虫剤の散布がアザミウマ類の種構成に影響を及ぼす可能性は低いと推察された。一方,ソラマメでは,スナップエンドウと同様にハナアザミウマの構成比が高かったものの,10~11月の間は平均で約 15~30%のヒラズハナアザミウマが認められ,スナップエンドウでの種構成とはやや異なった。

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© 2017 関西病虫害研究会
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