関西病虫害研究会報
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原著論文
性フェロモンによるフジコナカイガラムシPlanococcus kraunhiae(Kuwana)(カメムシ目:コナカイガラムシ科)の防除効果
杖田 浩二
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2017 年 59 巻 p. 33-40

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抄録

性フェロモンによるフジコナカイガラムシの防除効果を,現地カキ圃場で検討した。ディスペンサー設置区内のフェロモントラップに,雄成虫はほとんど誘殺されなかった。囲い雌試験では,対照区ではすべての試験で産卵雌が認められたが,設置区ではほぼ認められなかった。設置区における果実の寄生虫数は,対照区よりも少なかった。これらの傾向は,ディスペンサーの設置本数や設置箇所数で変化しなかった。以上のことから,交信攪乱剤を 10 aあたり50~100本設置すれば,高い防除効果が得られると考えられる。この効果は,圃場の周辺環境で変化しないが,ごく小面積の圃場では劣る恐れがある。

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© 2017 関西病虫害研究会
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