2020 年 62 巻 p. 27-30
アカマダラケシキスイPhenolia (Lasiodites) picta(MacLeay)の雌成虫及び幼虫それぞれについて,酵母および果実の香気成分に対する誘引率を放虫試験により比較した。その結果,雌成虫と幼虫は共にバナナ果実に対し高い誘引活性を示した。雌成虫はバナナカステラに対し誘引活性を示したが,他の誘引源に対する活性はほとんど見られなかった。一方,幼虫は全ての誘引源に活性を示したが,バナナカステラに対する活性はエタノールを含む他の誘引源に比べ最も低かった。雌成虫と幼虫に見られた誘引活性の差異は,本種の生育段階における食性の変化を示唆するものと考えられる。