関西病虫害研究会報
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コンニヤク白絹病防除薬剤について (第1報)
辻本 昭山中 秋光伊藤 卓男
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1958 年 1 巻 p. 45-49

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抄録

1. コンニヤクの白絹病に関する防除試験を薬剤による方法と, トリコデルマ菌による方法について行つ.
2. 菌核の薬剤浸漬は30分よりも60分の方が有効であつた.
3. 室内試験での菌核の薬剤浸漬は水銀剤が有効で, ブラシコール剤, PCP剤, N 521は有効でなかつた.
4. 室内試験における菌核の薬剤粉衣は有機水銀剤が有効でブラシコール剤, N 521, ジネブ剤は有効でなかつた.
5. 室内試験で培地の薬剤濃度や薬剤の種類をかえて, 菌核或は菌糸を植付けた場合は水銀剤が有効であつた.
6. 播種前にブラシコール剤を反当6〆施用した場合は非常に有効で収量も多かつたが, 小葉が短かくなつた.
7. 生育中の薬剤灌注は播種前土壌消毒よりも概して発病率が高かつたが収量はその割合に多かつた.
8. トリコデルマ菌を施用することは有効と認められた.

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